3Mar
禅と概念的思考

禅と概念的思考

「禅は、語の普通の意味での「哲学」と一緒にされることを好まない。 というのも、「哲学」は、理性的で論証的な思考と概念かを含意するからだ。 その意味で、禅は単に非哲学的であるだけではない。 より積極的に言って、それは反哲学的である。」 「「真理」に関する概念的思考の複雑さは、避けがたく禅を学ぶ者を正しい道から外れさせ、そのため、禅が理解するリアリティの「リアル」な体験への扉を閉じてしまう...

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28Feb
アタラクシアと糖質制限

アタラクシアと糖質制限

身体の健康と心の平静は生まれながらの善であり、祝福ある生の目的であり、全ての取捨選択の判断基準である。   人生の目的たる快とは、飲酒でもなければ美食でもない。また美少年や女子との性的享楽でもない。人生の目的たる快とは、肉体に苦痛がなく霊魂に動揺がないことに他ならない。 (古代ギリシャの哲学者、エピクロスの言葉) この心が平静である境地をアタラクシアといいます。 エピクロスはエピキュ...

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24Feb
気の発露

気の発露

先輩が組手をしていたとき。 相手は身体が大きく力も強く、格上といえる相手だった。 先輩が顔面を殴られた。 それなのに相手が「イタッ!!」と声をあげた。 殴った掌が血だらけだった。 先輩が、殴られた瞬間に指を食いちぎったのだ。 「あー!!ごめんなさい!!」 我にかえった先輩が慌てて相手に駆け寄った。 普段は理知的な歯科医師、優しい方なのでわざとではないのがわかる。 殴られた...

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14Feb
敵と友達になる

敵と友達になる

昔、合気道をしていた。 合気道の極意は「敵と友達になること」だと言われた。 詭弁だと思った。 だけど、本当にそうだった。 敵から身を守るのが武術だ。 使ってはいけない技なんてない。 総合格闘技は、技の制限が少ないからこそ強さに説得力がある。 だったら笑顔だって、言葉だって、使えばいい。 身を守るための最善策は、戦わないことだ。 彼と我を対立させるから争いがおこる。 相対...

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10Feb
絶対無条件

絶対無条件

本当のことは絶対無条件。 無条件でないものは本当のことではない。 秩父の師に会うたびに言われた言葉です。 右を見ると右の景色が見える。それが絶対無条件。 右を見ても目をつむっていたら暗闇がみえます。 その通りでそれが絶対無条件。 「●」はそのままで絶対無条件。 日本人なら「黒丸」、アメリカ人なら"a black dot"と言うかもしれませんが、これらは本当のことではありません...

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27Jan
平気で生きて居る事

平気で生きて居る事

「余は今まで禅宗のいはゆる悟りといふ事を誤解して居た。悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」 (「病牀六尺」正岡子規) 死ぬ瞬間という未来らしいイメージは脳内にしか存在しません。 ただ今のみが事実。それをはっきりさせることが修行です。 今についての注釈、理解(「★」は「星」だ。)を事実とせず、事...

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3Jan
「不動心」は「自在に動く心」

「不動心」は「自在に動く心」

不動心とは 不動心とは石のように「動かない心」ではなく「とらわれなく自在に動く心」です。 そして立禅は不動心を得る修練でもあります。 (太気拳においては精神的な面よりも、物理、神経面に焦点を合わせることが主体です。ただ、ここは明確な分別はできません。) 動くのになぜ不動か 不動心とは「今」を基準にしたとき、「不動」ということです。 「今」は刻々と変化しています。 その「今」の...

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