31Jan
丸い虹

丸い虹

飛行機の窓から丸い虹が見えました。 背後から差し込む太陽光が影の側にある雲や霧に散乱され、(飛行機の)影の周りに虹のような光の輪が現れるブロッケン現象というものらしいです。 (ドイツのブロッケン山でよく見られることに由来) 日本では「来迎(ライゴウ)」や「御光(ゴコウ)」と呼ばれ、信仰の象徴だったとか。 すべては周囲との関係性。自分はそのままでも、周りの条件が整うと輝くときがあり...

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27Jan
平気で生きて居る事

平気で生きて居る事

「余は今まで禅宗のいはゆる悟りといふ事を誤解して居た。悟りといふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思つて居たのは間違ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた」 (「病牀六尺」正岡子規) 死ぬ瞬間という未来らしいイメージは脳内にしか存在しません。 ただ今のみが事実。それをはっきりさせることが修行です。 今についての注釈、理解(「★」は「星」だ。)を事実とせず、事...

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24Jan
削ぎ落として、のこるもの

削ぎ落として、のこるもの

"Perfection is achieved, not when there is nothing more to add, but when there is nothing left to take away." 「完璧さは、加えるものがなくなったときではなく削るものがなくなったときにあらわれる」 (「星の王子様」著者、サン=テグジュベリ) 総合格闘技のレベルがどんどん上がって...

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20Jan
流水の如く

流水の如く

川の流れに意思はなく、ただ重力に従い川下に流れます。 そこに小石があれば押し流します。 大きな石があればその脇を流れます。 水は、小さい石だから押し流してやろう、大きい石だから避けて通ろう、とは考えていません。 組手でも、このようにあれればと思います。 相手が自分よりも軽く力が弱いからプレッシャーを与えよう、相手の方が大きいから脚を使って動こう、と相手に合わせて変化することはしません...

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17Jan
太気拳気功会四十周年記念演武会

太気拳気功会四十周年記念演武会

2025年1月、太気拳気功会40周年記念演武会が開催されました。 (気功会師範の島田先生は私の師、当武禅会は気功会松井道場としてスタートし、その後島田先生に武禅会として開いて頂きました。) 太気会天野敏先生、中道会鹿志村英雄先生に加え、東京オリンピックで日本レスリングチームの監督を務められた西口茂樹先生がご来賓として列席されました。 先生方の演武と道場生の組手もあり、厳かな中にも楽し...

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15Jan
怠惰の美徳

怠惰の美徳

「私は怠けものです。怠けものというよりは、どんな場合でも楽な姿勢をとりたい性質です。近頃そうなったのではなくて、生まれつきそうなのです。しかし楽な姿勢といっても、日向に寝そべっている猫のような、あんな無為は好きではありません。少年の頃見たことがあるのですが、風の吹く枝に逆さにぶら下がっている蝙蝠のような形。あんな形が好きです。また早瀬のなかで、流れにさからって静止している魚の形。あの蝙蝠や魚は、風...

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10Jan
こだわりのない心身

こだわりのない心身

「圧力をかけているんだけれど、いつでも後ろに引ける状態を作っているという。あれはすごいよ。」 総合格闘技で飛ぶ鳥を落とす勢いだった朝倉未来選手が、ボクシング元世界王者、フロイド・メイウェザー選手と戦ったあとの言葉です。 「相手に圧力をかけつつ、いつでも後ろに引ける状態」こそ、立禅で養っている力です。 組手に際して攻撃を避けることに専念しているような体勢・心構えでは相手はそれを感じ...

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6Jan
雪だるま

雪だるま

太気拳の稽古は、立禅からはじまります。 皆さんが静かに立っている中、Tさんが雪の降るテラスに出ていきました。 なかなか帰ってこないので様子を見に行くと、雪だるまを作っていたんです。 「立禅もせんとなにやっとんねん!笑」 と思わずつっこんでしまいましたが、雪や軍手やビンのフタに命が吹き込まれたようでした。 生を養うのが立禅であれば、雪だるま造りにも通じるものがあるのかも...

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3Jan
「不動心」は「自在に動く心」

「不動心」は「自在に動く心」

不動心とは 不動心とは石のように「動かない心」ではなく「とらわれなく自在に動く心」です。 そして立禅は不動心を得る修練でもあります。 (太気拳においては精神的な面よりも、物理、神経面に焦点を合わせることが主体です。ただ、ここは明確な分別はできません。) 動くのになぜ不動か 不動心とは「今」を基準にしたとき、「不動」ということです。 「今」は刻々と変化しています。 その「今」の...

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