太気拳気功会島田道男セミナー

May 4th, 2013

太気拳気功会島田道男師範を東京から招聘し、セミナーを開催しました。
 
武術の稽古でよく見られる、約束稽古。
相手が右拳を突いてくる、それをこうさばく、というように対人で決められた技を磨く稽古です。
我々はこれを重視しません。
 
大切ではない、やらない、という意味ではなく、その動きにつながる原理を理解することがまずは大切だから。
他人という不確定要素を稽古に取り入れてしまうと、ただでさえ抽出が難しい原理をより一層探しづらくしてしまいます。
 
なぜ身体がこのように動くのか、動くためのエンジンはどこなのか、それを探り、高めてゆくのが立禅・
這・練という太気拳の稽古です。
 
組手やスパーリングを実際にしている人は、約束稽古、型が必ずしも活かされないというジレンマを感じたことはないでしょうか。それを解決する為の原理原則が今回のセミナーのテーマとなりました。
 
50名以上の方が東京や函館、帯広、旭川、岩見沢と各地から参加されました。
女性、初心者から空手道場の師範や他武術の高段者まで、経験もさまざま。
 
ある女性に技の説明をしていたところ、
「ああ、パーで相手のほっぺをパンってするんですね!」
とにこやかに返され、癒されてしまいました。
数年前までは、「押忍!相手の顔面を掌底で打つんですね。押忍!」みたいな方ばかりだったので。
 
流派は違えど、同じく武術を志す方々とご縁を頂くことができ、心から感謝です。
ありがとうございました。