世界で最も臭い食べ物

March 17th, 2025

「世界で最も臭い食べ物」として知られるシュールストレミング。
ニシンの塩漬けを発酵させた缶詰です。
北欧に行った時に、怖いもの見たさ(臭いたさ、食べたさ?)で28ユーロ(約4500円)で購入。
ヘルシンキの市場で発見したのですが、店のお姉さんの「ほう、挑戦するんや?」的なニヤニヤ顔が私のやる気スイッチを押しました。

とにかく臭いらしい。生ゴミの臭いだとか、屋内で開けるのは法律で禁じられているとか、開けたらハエが群がってくるとか。
熱処理をしていないので缶の中でも発酵が進み、そのガスで徐々に缶が膨らんで凶悪さを増していきます。
冷蔵庫でもその成長が抑えられず、またハエが群がる前に雪の中で食べたかったこともあり、思い切って食べることにしました。

開封時にガスで中身が飛び出るので水の中で開けろ、とか色々なアドバイスをネットで確認したので、北海道らしく雪の中に埋めて開封。
プシュ!と軽い音を立ててガスが噴出しました。
うん、確かに生ゴミの臭いです。
だけど雪で冷やされたせいか、思ったほどではありません。
深呼吸するのは厳しいですが、保健所に連絡するほどではありません。

せっかくなのでできるだけ美味しく頂きたい、ということでご当地の食べ方に近づけるため、有り合わせのクラッカー、モッツアレラチーズ、玉ねぎスライス、茹でたじゃがいもを用意しました。
クラッカーにチーズやら玉ねぎやらを乗せて、その上に主人公を1匹まるごとトッピング。
そして思い切って大きく頬張りました。

お味のほうは、、、
痛いくらいにしょっぱい、炭酸のような刺激、生ゴミ的臭い、、、
言葉にすれば噂通りですが、自分で体験するとやはり厳しいものがあります。

これは他の食材との割合を間違えたかもしれません。
外国人がイカの塩辛を口いっぱいに頬張って「コレショッパイヨ!」とか言ってたら「それはお前の食い方が間違っとんねん。」となりますよね。
そんな感じかもしれません。
珍味は上品に少しだけ頂くのがセオリー。
コレはゲテモノではなく珍味なんだ、と自分をマインドコントロールして、再度挑戦。

クラッカーとチーズ、タマネギの上に小指の先ほどの量(さっきは親指丸々2本分)をトッピングして頂きます。
お、いけるかも。
臭気と香気は紙一重、香水にはオナラの成分が含まれています。
臭気は薄まれば気高い香気ともなりえるはず。

これは割と美味しいのかもしれない。
うん、美味しいに違いない。
うーん、そうかなー。
いや、ちょっと美味しく感じる気がしないでもないような気がする。

正直なところ最初の一口で味覚をやられてしまい、繊細な味がわからなくなっていました、、、
私は臭いのきついチーズとか大好きなので、その方向のスイッチが入れば美味しく頂ける気がします。

シュールストレミミングよりもその時一緒に買った「世界一まずい飴」、サルミアッキの方が厳しかったかなー。

シュールストレミング、美味しい、かな、、、