飛び上がる、着地する
March 17th, 2015
方向性が固定されていない自由な身体と心。
「ジャンプの瞬間」と「着地の瞬間」、身体はほぼ同じ状態です。
地面からの力を利用しようとしているか、吸収しようとしているか。
動画の逆再生のようで、一時停止してみるとどちらの瞬間か分かりません。
ちなみに「ジャンプしよう」と思ってしゃがむのでは準備ができていません。
それは「ジャンプの瞬間」ではなく、「ジャンプの一瞬前」。
そうではなく、まさに飛び上がろうとする瞬間を味わいます。
そのような「ジャンプの瞬間」に、「着地の瞬間」の感覚が同時に存在することを味わいます。
はじめは身体の位置をもぞもぞと動かさないと、一方から一方へ感覚を変えることができません。
それは身体と心が一方向にこだわってしまっているから。
その感覚を立禅などの稽古でほぐしてゆきます。
飛び上がるような、着地するような、どちらでもある状態。
まずは上下でこの感覚を養い、それを前後、左右に拡大します。
身体も心も、計画された、意図された動きから解放されてゆきます。